STAR/蛙の子
 
流れ星が流れました。

欲しいと願ったものは何ですか?
地位ですか?
名誉ですか?
お金ですか?

私は 愛して欲しいと願いました。

貴方が言いました。
「愛して欲しいのなら、貴方が人を愛さなきゃ。」
だから私は愛しました。
差別することなく 平等に愛しました。

そうしたら
どうでしょう。
貴方は私に言いましたね。
「八方美人。」

どうしたら 良かったのですか?
貴方の言われたとおりに 人を分け隔てる事無く愛しました。
貴方に言った通りにしたのに 貴方はそんな冷たい目で私を見るのですね。

それでも 貴方の瞳に 私が映る間は 精一杯貴方を愛させてください。
どんなに蔑まされても 構わないから
他の誰よりも一番 貴方を愛させてください。

そして 願わくば―――――――

今日も私は この詩に綴ります。
貴方への思いを綴ります。
いつか 貴方に この想い 届くと信じて。

今日も流れ星が流れたら
貴方だけに愛して欲しいと 願います。

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