ぽえむ君−存在−/ぽえむ君
 
ぼくは詩人

存在というものが存在する限り
無もまた存在する

今日もまた

朝の散歩をしていると
不思議なものに出会いました

光のような
ガスのような
音のような

何であるのかわからない
すべての要素を含んでいるかのよう

向かい合っていると
ぼくに話しかけてきた

 君はどこに行っても逃げられない
 ぼくは存在

 大地の中をどんなに遠く走ろうとも
 海の中をどんなに深く潜ろうとも
 空の中をどんなに高く飛ぼうとも

 君はどこに行っても逃げられない
 ぼくは存在

 すべてはすべてにつながっているから
 君は君として
 今
 そこに存在する

 今日もまた
 明日もまた

 たとえ言葉では表せなくとも
 
気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい
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