LIFE/朔良
 
若くて純真そうで、きっとまだあんまりそうゆうことに慣れてなかったのかもしれないけど、呼び止められていきなり、ッスッスイマセン、このあと時間とかあるんですか?っておいおいそれはないだろうってわたしはクスッってなってすごくかわいらしく思ったんだけど、そのかわいらしいなって思った自分に愕然とするって言うか、別にそれがどうってわけじゃないんだけど、ただなにかすこしその瞬間に胸のあたりが凪いだ感じがした。で、わたしが感じているのは、この感情は、憂鬱というものですとか悲哀というものですとかいう風にビシッと一言で言ってのけるにはあまりに曖昧なものなんだとおもう。

そういうことって多分あなたにはうまく理解できないんじゃない
うまいコーヒーでも飲みたい気分だ

わたしは本を読むことにも仕事をすることにももう飽きてしまった。うまいコーヒーでも飲みたい気分なんだよ。そうゆうことって多分あなたには理解できないんじゃない?持っていくものはタオルと携帯電話でわたしはリンカーンを可愛らしいと思いながら赤い旗の国の田舎町にうまいコーヒーでものみに行くんだ。
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