君と動物園/
ケンタロウ
嫌い
と
いった
君
に
夢の
中で
朝の
窓に
映る
景色に
誰かが
勝手に
雨を付け加えた
その雨と君の流した涙の量は比例する
動物園は
人がまばらで
サル山の
サルもまばらで
僕らはニンゲンのふりをして
黙って眺めている
傘をさしている手で君の手は握れない
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