湿った夜の回折格子/たりぽん(大理 奔)
 
がっていたんだね

    何もかも、瞳や手のひらまで
    湿気を帯びたまま、携帯を北の空に
    乱反射させる偏光
    なんという屈折率

遙か彼方で立ち上っていく煙
それまで私から奪って
二度と着表されない
アラビア数字の言葉遊び




    
  
殉職した後輩 MOに
   2005-06-05 自由詩投稿「着メロのつづき 」改訂





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