世界の中心/ジム・プリマス
荒れ狂う雪の中
真冬の夜明けに
君が記した拙い地図
大切にしまっておいた
その拙い地図の上に
僕は桃色のクレヨンで
希望の印をつけた
そこは
世界の中心で
そこには
悲しみも
痛みもなくて
ただ金色の光が満ちている
そしてその奇跡を記念するように
桃色のコスモスが
夏でも枯れずに咲いているんだ
誰も知らない場所だから
僕が一番最初に見つけよう
僕はこれからそれを見つけに旅に出る
その場所にたどり着くのに
何年かかるか分からないけれど
きっと僕はその地に立って
君のほうを向いて
大きな声で叫ぼう
君の希望は
ここにある
この世界の中心に
ここにあ
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