ぽえむ君−軌跡−/ぽえむ君
ぼくは詩人
何事もすべて通過点
今日もまた
朝の散歩をしていると
少年に出会いました
横断歩道のつもりなのでしょうか
道に線を引いて
何本も何本も
1つ1つの線の前に立ってみて
それぞれ振り返り
そして前を向き
すべてが違う風景
一歩進むごとに振り返り
ここまで来たのかと
すべてが違う風景
一歩進むごとに前を望み
これからあそこまで進むのかと
すべてが違う風景
それにしても
少年が描く線が速すぎて
ぼくがなかなか追いつかない
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい
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