ぽえむ君−鳴声−/ぽえむ君
ぼくは詩人
気持ちのよい日は
あいさつから始まる
今日もまた
朝の散歩をしていると
鳥たちに出会いました
数羽の雀は朝ごはんを探しに
地面に下りて
みんなにごあいさつ
燕は子供たちのために
高い空で弧を描き
みんなにごあいさつ
うぐいすも遠くの林から
華麗な歌声で
みんなにごあいさつ
みんなにごあいさつ
草にも木にも花にも
魚にも蛙にも
猫にも犬にも
風にも空にも
みんなにごあいさつ
前から知り合いが歩いてくる
ぼくもごあいさつ
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい
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