Luciferised One ?/木立 悟
 





夜の水の手をにぎり

雲はなかへと入ってゆく

すこしけだるいしあわせが終わり

空と地とのさかいめは

わからないまま

いままでのまま

うすむらさきにうつくしい

ねむりのなかに降る雪が

別の肉をめざめさせ

なにかを取り去る乾いた音が

外の寒さにほどけ散る











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