カオスの反逆/atsuchan69
たが最後、その勝敗は言うまでもない。
既成の秩序、既成の権力など、じつはカオスの力の前ではいとも容易く崩壊してしまうものなのだ。「おかげまいり」を行なった者への「お咎めなし」は、カオスの絶対的な力の前にひれ伏す既成の秩序そのものの哀れな姿に他ならない。
もっと端的に言ってしまうと、社会的秩序とはけして宇宙の中心ではなく、巨大なカオスによって束の間に許された「居住区」あるいは「貸し部屋」にすぎない。我々が秩序と信じているものの正体は、じつは我々をとりまく広大な宇宙にうかんだシャボン玉のごとき存在に等しい。
おそらく薄い皮膜のむこう側では、我々が信じているモラルや世界観、哲学などほとんど意味を成さないだろう。
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