再確認の瞬間/vi
 
激しく降るストレートラインの雨
乗ることのないバス停の待合所
仕方なく雨宿りのふたりきり

雨が止むまでここにいるしかないね
彼女は言う
雨が止んだら言いたいことあるんだ
彼が言う

激しく降り続くストレートライン
彼女の濡れたストレートヘア
彼の濡れたストレートジーンズ

ふたりの思考が交錯し始める沈黙

彼は雨が止んだら彼女と別れようと思っていた
でも
降り続く雨の中頭の中で彼女を何度も何度も抱いていた
彼女のため息でハッと我に返る
自分が嫌になるため息を彼は吐いた

彼女は雨が止んだら彼と別れようと思っていた
でも
隣に座る彼の腕や濡れた胸元を見
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