千代/
病気パーティー
狭い場所に隠れて紅色の千代紙 汚す指先
日が暮れたのかどうか 誰にもわからない
落書きまみれの背中 千代紙をかえす
暗い朝にのまれて紅色の千代紙 汚す指先
何が悪いのかなんて 誰にもわからない
傷ひとつもない背中 千代紙をかえす
青い夜から逃げて紅色の千代紙 汚す指先
何処に帰るべきか 誰にもわからない
ひどく冷たい背中 千代紙をかえす
戻る
編
削
Point
(5)