夕日/山崎 風雅
今日も枕元で目覚ましが興奮してる
やれやれ 起きるから
重い身体と靄のかかった頭
冷えた珈琲を流し込み
身支度整え
8人の敵のいる
扉の向こうへダイビング
息を殺すラッシュアワー
殺人的な光景から目を背けて
心に潜む欲望を圧縮
工場のサイレンが
狂人の叫びに聞こえる
レールから外れないように
慎重にこの道を進む
いつまで続くか
絶望のリズム
休憩時間
からからの喉に
コーラをいっき飲み
嘘だらけの会話は
はずむ筈なく
虚しさは光りの速さで
胸を蝕む
どんどん哲学が好きになる
働くことのいい訳を探すため
汚れてドロドロの手
渇いた目で夕日を眺める
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