折れずに伸びよ、タケニグサ/日雇いくん◆hiyatQ6h0c
かいな病だ。しかし治療が割合容易だという医者の言葉を聞いてとりあえず安心し、薬のおかげで発作が治まったこともあって、その日はまっすぐ家に帰り、日課であるはずの、子供たちの相手もせずに静養した。
しかし、仕事をこなしつつ頑張って治療を受けてみるものの、一向に病状の改善は見られなかった。むしろひどくなる一方だった。あらゆる治療法を拒絶するかのように、身体は私の言うことを聞いてはくれず、度重なる発作に苛立つ私を、妻や子供たちもだんだんと避けるようになっていった。その回数は日を重ねるごとに増え、そしてとうとう、さしたる日数を経ずに、会社に休職届を提出する事態となった。私は外に出る事さえ少なくなり、そし
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