子どもたちへ/こむ
なにかを すべて
ときはなした おとな
なんて ひとりもいない
どこにも いない
だから
わかったような かおして
したりがおの
おとなのことば
きくひつようない
そして もうひとつ
けっきょくのところ
きっと きみたちも
ときはなつことは
できない
そして きみたちも
きっと いつか
したりがおの
おとなになる
なにも かわらないまま
そのことを
きもちのはしに
ひっかけていて ほしい
けっして
きぼうが
ないわけではない
けれど
まもり ときはなち
ここを ここで
ありつづけさせることは
できないように
おもうのだ
きみたちよ
たしかな ひていを
くれると
うれしいと おもう
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