家出少年/
海月
夏に向けて走り出す
青々しくなる木々の葉
春の温もりを残す
蒲公英の綿毛
公園で子供達は遊び廻る
滑り台で滑り
ブランコを揺らし高く飛ぶ
砂場では城を建設する
僕はその光景をベンチに座り見ていた
変わり行く時の中を埋める
記憶の理念
瞬きの間で世界は変わるず
そんな既成概念が其処にあり
滑稽な光景と通り過ぎる人々は語り
小さく口元を緩めて行ってしまう
子供達は夕焼けと共に家に帰る
誰しもが何処かに帰る
僕もそろそろ家に帰ろう
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