咲いて欲しいのはワタ野原じゃない/あみ
は開かれているようで
透明なガラス越しにあなたは笑う
好きだよ、と言った同じ声で
握ってるその鍵ではもう開かないんだって笑う
赤い唇で笑う
ビンを舐めるクセは未だ健在なヒーロー もうそろそろ溶け始める
赤く暖かいワインを飲み過ぎた
赤く染まった舌は
訪れるものを全て飲み込みたいと思ってる
細く
笑うセルライトになりたいと思ってる
ことばが間違ってばかりだ
ヒーロー
ほんとは大事にしたいんだ
ねぇ
無意味に叫ばなくちゃならないのはどっちなんだ?
コントロールされることにはもう疲れたんだよ
初めからルールを作ってくれれば
私はラインを
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