寂しさはとまらない/山崎 風雅
 
 忙しく行き交う電車
 その車窓から見る景色は
 瑞々しい緑に栄えているのに
 僕の瞳には虚ろに映るのは何故だろう

 行き先案内のない我が行路
 人々はただの虚像にしか写らなくて

 置き去りにされたフィルムが
 僕の前に貼りついている

 嘆いて 嘆いて 嘆いて

 あぁ 
 電車は走るから
 寂しさはとまらない




戻る   Point(7)