暇なんだろう?/山崎 風雅
眠りから覚めると真っ白い世界が待っていた
黄金週間の真っ只中
僕には予定なんかありゃしない
こんなに神々しい日においてけぼり
こんなに喜びに満ちた日に喜びを感じない
いや その逆だ
初夏を謳歌する者達が恨めしい
こんな日にパソコンの前に居座る事は
罪の匂いさえする
多くは望まないけど
せめて僕にも安らぎの欠片をわけてよ
時間は徐行するように
ただゆっくり進む
午後の空気は優しく
外に飛び出しなよと囁き続けるので
アイツのとこでも行ってやるかぁ
どうせアイツも暇をもてあましてるだろうから…
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