寂しさ/
佐藤伊織
寂しさは忘れてしまえる
それが怖くて 怖くて
犬を撫でていると
怯えた体が小さくなっていって
首輪の鈴になります
だから寂しくなかった
一人で生きていけることを知ったとき
夜が 怖くなったのです
[グループ]
戻る
編
削
Point
(4)