ハロー・スワロー・ウィカ・ウィカ!/六崎杏介
 
ハロー・スワロー・ウィカ・ウィカ!

意味深なイマジン、空っぽの暇人の
ケージの中の三文刑事さん方が書く散文の
政治ではクラリセージも育たぬ零時半
オマージュ・反復・ハシシュの一服で
ぐらり廻りだす月桂樹の半神なイメージを
反射する私6ページ目のピラミッドの傾斜さ
芸じゃない術は唯の鼻息の接写
まっ白な自由紙を湿らす十姉妹のピスか
鍵が掛かった秘密のパスティーシュを
神懸かった火花の飛沫の向こうに
焦げつくシーツと斜めから思考するウィッシュ
祈ると陰るから説くよりも書く、頭より早く
即興は腹腔からの王国の復興
1タブレット2ゴブレット、アーサー王の
目覚める朝への灯台としての麻が
生来の雨への蝙蝠傘を編む音を聴かせる
真っ黒な肺を満たす聖杯の中のワイン
クラインはボトル、へ落下する音韻遊戯の
行き着く先はエデン、の痙攣する祭典で
回転するアルファベットと
ハイなテンタクルが手繰る、血文字の沸点が
私6ページ目の字典に登記される
神経を刻む深淵に跪く夜に

ハロー・スワロー・ウィカ・ウィカ!


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