熱−Revision/シャーロット
 
 ゆうぐれの中でじっと目をつむっていると
 血ではない何か温かくて
 液体の優しさの
 何かとても温かくて
 カンケリの音が通り過ぎるまで
 永遠のはんぶんの時間で

 空は焚き火のように
 小さくちらちらと燃えている
 土曜日は塾帰りのコンビニで買ったバニラアイスクリーム
 が小さくちらちら
 燃えている空のすみずみに
 壊れるように
 溶け始めるよこで
 雨漏りの音楽が
 外の全てを包む込む

 わたしは
 夏が来たことも知らず
 離された子どもだった
 それは何にでも
 直結して
 基本的な熱さでじりじり
 燃えていくのだった

 たぶん

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