青色の銀河/m.qyi
している。いつもずれるその1ミリが右でも左でもなくずれる1ミリなのは苦しいんだろう。でも、それが詩だ。僕はそう思う。その1ミリを克服するようなことでもあれば消えるものもある。それが詩だ。ふと天使がさらっていってしまった心を悪魔はいつも泣いて見送る。そういう青色さんの詩はきっとよくなるんだろう。この手の(青色さん風の、あるいは似ているといった僕風の)詩はたくさんある。人気のある手のものでごろごろと言っていいほど。その中で青色さんのものは瑠璃色で非常にきれいだ。僕はときどき拾って読む。そして捨てる。だから青色さんは捨てないで欲しい。最後の一人は拾う義務があるだろう。また、そういう人だと思っている。だから天使がおりてきたときに、神様の側に回って、うっかり相手に渡さないで欲しい。まあ、そこにつっ立ってて欲しいと思う。できれば、ほがらかにさ。そんなことできるわけないか。でも、今のところは叶わない夢として。青色さんとは別の僕の寂しい瑠璃色の夢として。
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