黙示風情????春/水在らあらあ
 
 海を見下ろす高台の公園には、昔この国の王侯貴族が避暑地の別荘として利用した赤レンガ造りの建築がある。現在は音楽大学として使用されており、小春日和のお昼時に、セロ学生の太く若い旋律は白い玉砂利を撫ぜ、ピアノの伴奏が黒鍵の小指にタンポポの綿毛をはじく。



(犬)     車の音とかはいいや
        みんな止まれ

(チキテロ)  せかいのどんなリゾートも 過去に勝るもんはないんじゃい 
        むっ、ぶうううううう いやっ、失礼、 シ、セニョール.
        ノー、グラシアス

(音大生)   おっせーなベロニカ ベロニカ ベロニカ

(カモメ) 
[次のページ]
戻る   Point(6)