裸足/暗闇れもん
靴を失ったの
裸足で歩くとガラスの破片で切るわよって
母が脅かすから
早く走ることも忘れてしまった
外には怖い人が沢山いるわよって
母が脅かすから
一人で世界を見ることも忘れてしまった
夢なんて叶わないのよと
母が全てを否定するから
この世に期待することも
夢に生きることも忘れてしまった
母が
母がと
何度も言い訳をして
私はどれだけのものを失っていたのだろう
母が
では無くて
ただ自分のせいで
短い人生の何を諦めようとしていたのだろう
親が全てだと思うことは、やめにした
母から生まれこの世に現れた時点で
全てがわたしだけのものだ
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