ぽえむ君−純愛−/
ぽえむ君
に心の中で声援
ついに彼女はポケットから
手紙を取り出し彼に話しかける
あ、あの…
いよいよかと思った次の言葉は
意外でした
こ、これ、ごめんなさい
彼女は彼からもらったと思しき手紙を
彼に返したのでした
きょとんとして立つ彼は白かった
ぼくもまた心が真っ白
走り去っていく彼女の制服だけが
紺色でした
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい
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