消費と熟練工(加筆訂正)/佐々宝砂
極度のめんどくさがりなので、揉めるのもめんどくさい。揉めるとわかってて何か書くなんて、そんな面倒なことは死んでもやりたくねー。揉めたら負ける。というか負けることにしている。負ければ揉めごとは終わる。そもそも揉めごとなんてやらないに限る。だから私は、「なんだこのクソくだんねー詩」という感想を腹に飲み込む。それがフツーの消費者の態度かとゆーと、なんかそうじゃない気がしないでもないが、めんどくさいから黙っているわけなので、やっぱりけっこうフツーの態度なのかもしれない。
詩はすばらしい。そう思ってるから、私は詩を読んだり書いたりする。でも詩の全部がすごいわけではない。ゴミみたいなものだって中には
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)