想像過程/海月
 
壁に掛けられたピアノの旋律
打ち寄せ返す波のような心地良さ

雨上がりの夜空は憂いを帯びて
流星群から一つ離れて泳ぐ

ボクはナニヲすればいいの?

一匹狼にバウリンガルを使うとこう言っているらしいよ
電車の中で声を爆発音のようにして女子高生は喋る

新聞に目を通すフリをしてミニスカートを中年男性は見ている
会社の疲れも愚痴もこれを見れば治ります

夢や希望を最後に抱いたのは思い出せない程に広がる記憶の奥底
拡張し続けるのは日々の追憶

想像過程を描いてみても行き着く先はいつも同じ

ボクはナニヲすればいいの?
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