余命/シャーロット
遠くで地図がないている
もうすぐ世界が終わることを予感して
目の前の道はすっと長く続いてる
魂の歯車がとまり
人々は醜いきずを曝け出す
幾つかの種類の光がこぼれおち
遠くから深遠が共鳴を成し
世界の破滅を静かに口づける
体操ふくの白がはためいて
空の手の届かないところで取り残された
この長く続く道がもうじき消滅したとして
植物は空に伸びることもやめようとはせず
人々は打ち出した心をつかって仕事をした
どこまでも伸びてゆくものは何もほしがらない
生きていたいと思わなくても
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