ぽえむ君−挨拶−/ぽえむ君
 
ぼくは詩人

挨拶は言葉と言葉を結び
心と心をも結ぶ

今日もまた

朝の散歩をしていると
アゲハ蝶に出会いました

バタバタ パタパタ
大きな羽の音が聴こえてきそう

まずは
近くにいたアブにあいさつ

つぎは
低く飛ぶモンシロチョウにあいさつ

そして
立ち止まっているぼくにあいさつ

野原をまんべんなく飛びまわり
みんなに自分の存在を知らせる

朝の日課を終えたのだろうか
弧を描きながら
涼しげな林の中へ

姿はもう見えない
ただその奥から
ウグイスの声が響いていました

ウグイスへあいさつに行ったのだろうか

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい
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