nochmals/田島オスカー
 

あなたが忘れようとしなかったものを
僕がきちんと背負っているかは不安だけれども
それでも何か大きく
のしかかっている
そういうのに 愚か者は 憧れるものなんだよ


もう誰かの隣になんていたくないわ、
寂しさを忘れるなんて、致命的すぎるもの。

愚か者は 僕だと知っていて
あなたの言葉はあまりに重くて
だから 憧れもかき消されて
そういう辛さを
あなたはきっと もっとずっと前から
奥のほうに隠していたのだろうね


言葉が足りなかった
時代だよ、なんて母さんは昔笑ったけれど
今でも僕には
さまざまに散らばるものを
誰かに捧げ表すすべなんかないよ
 
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