一人と運命/山崎 風雅
 
 
 僕達に与えられた時間と場所は有限で
 その砂場の中で
 色んなドラマが生まれてくる

 これまでに出合ってきた人
 その行き先は知らないけれど
 いずれは再び会う気がしてる

 さよならは再び会うまでの間を
 埋める言葉
 約束したわけじゃないけど
 必ず再会する

 一人が恐くなくなった
 等身大の自分で生きていけばいいことに
 気付いたから
 僕の心の中で騒ぐ人はいるけれど
 それを打ち消す言葉を手に入れた

 好きにしなさい

 現れるたびに唱えるんだ

 不自由な身だけれども
 頭の宇宙では僕は自由に羽ばたける
 
 行き違いの淋しさも
 誤解からの不条理も
 怖れていてははじまらない

 きっと不幸は訪れるだろう
 でも
 乗り切る力は備わっているだろう
 そして
 いつの日か
 この世界に生まれてきた運命を
 知ることになるだろう

 ああ お腹がへった



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