町/暗闇れもん
 

残酷なことをしようと思えば幾らでもできる人間だと
誰かが言っていた
コンビニ弁当を死ぬほど食べていると
俺自身がゴミみたいな腐敗臭がしてくる
消さないといけないなと
近くの親に蹴りをくらわせて

そんなことができたなら
俺は幾らかまともな人間だろうよ

誰にも口答えせずに
ずっといいこのままで
そんな人生もわるかないけれど

いい加減飽きた

決められたものの上で守られた俺が
詩と名づけたゴミをネット上でばら撒く
これくらいしか
俺に許されてはいない
分かっている
俺は当に抵抗することさえ
面倒になってきている
遠くの汚い町の何処かで
きれいな女王様の足元で

俺は当に抵抗するような素振りで
快楽をむさぼることに決めている


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