ぽえむ君−七星−/ぽえむ君
 
ぼくは詩人

星は自分で探すもの
幸せは自分で見つけるもの

今日もまた

朝の散歩をしていると
少女に出会いました

 星を探しているの

しゃがみながら熱心そう

朝になって
しかも下を向いているのは
どうしてだろうと不思議でした

 あっ
 見つけた

冬のあいだ落ち葉の中で過ごし
春の暖かさに安心して
地上の太陽の光を浴びにきた
てんとう虫でした

朝の光に照らされた赤と黒の光沢
黒がやたらとまぶしく見えました

少女は
七つの星を1つ1つ
幸せを数えるように
指さしていました

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい
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