D a n c e ,/オオカミ
今朝は十四
穿たれた微笑みに------キリトリ線--------
昼は十七
胃の中の不燃物を ゆっくりと咀嚼
シーチキンのおにぎりに火をつけて
今夜は十九
ネバーランドまで。中也をつれていきたいの
齢は七日
明日よりたしかなペディキュア
左はゴールド 右はシルバー
沈黙は金 雄弁は銀 なんて思いながら
ぬるぬるぬるぬるぬるぬるぬるぬる
このマンシヨンの壁はうすいので
エレベーターの動く
ごうごうという音が
いつも
眼に沁みます
パンをちぎったような隙間に
すべりこむ 毎日
昔ドーナツの詩をかいた
穴と幸福の関係性
すべてに目を
つむってしまいたかった
ゆっくりと ゆっくりと 延命
隙間には
くじらも中也も女の子も住むよ
瞼は
マンシヨンよりも
うすい壁
ああこんなにも
あしたが
みえてしまう
早朝
二十
熊と手をとり
ダンス ダンス ダンス
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