私の後ろに道はあって、私の前にも道はある/LEO
 
久しぶりに良く晴れた朝
緩やかなカーブを描く坂道をゆく

気がつけば
坂の中腹あたりだろうか

どれくらい来たのだろう
振り返った後に
始まりはもう見えない
けれど確かな軌跡

あとどれくらい行けばいい
前を向いた先に
終りはまだ見えない
けれど確かに続く

振り返る私と
先を見る私と
それらを傍観する私と

「早く」の声
「待って」の声
交差して
止ってしまう私を
行き場を失う私を
君は許してくれるだろうか


始まりに理由はない
終りにも理由はつけたくない



桜の花弁が風に運ばれ
私を追い抜いた
真っ青な
空高くへと


久しぶりに良く晴れた

仰いだままで
 

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