不確かな不穏/ジム・プリマス
遠くで雷鳴の音
携帯電話の非通知記録
夜来の雨
不確かな不穏
不安な予感に促されて
滞る思考
刹那の絶望
刹那の希望
そして
私は待つ
神々の黄昏を
果てしなく続く
この世界の片隅で
君は
この雨を見上げている
果てることの無い
この繰り返しから
何かを悟るように
つけっぱなしのテレビから
冷徹なニュース
不安な予感をつのるかの様に
否応なく対決しなくてはならない
現実に向き合って
また精神は乾いてゆく
何かをすり減らしながら
そして今夜も
嫌な予感に傾いてゆく
確かなことなど
少しも見当たらない
この世界の片隅で
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