暁の唄/maumi
暁の夜明けに
始まりの前触れ
東に染まるオレンジ色した雲の
光る葉の美風な揺らぎ
誰もいない公園の隅で
始まりの唄を紡いでいた
時の図太さに
負けないように
坂道に抗うように
漕ぎ出すペダルの重さ
掴めない君への想いと重なって
足を止めて泣いたんだ
嗚呼 紡いだ言葉のすべては灰
この風にさらわれて消えていくのか
嗚呼 繋いだ心深の架け橋は傷
この風にさらされて錆びていくのか
朝顔の小さなツルは
暁に伸びて光る
君の心に負けないよう
僕は伸びていきたい
見上げ散る葉の
ちらほらと見える染まる雲
季節は変えるよと
呟いた気がした
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