花/
大城 小町
流れても
流れても
彼方とヒトツになれないのなら
いっそ
時計の針を何万回転もさせて
マグマのなか
彼方と私
トロけてしまいたいんだ
もう
彼方はトラのような目で
暗闇に浮かぶ
あの星座を見るんだ
私はネズミのような心臓で
昔も今もこれからも
彼方という光に反応してしまうんだ
流されて
流されて
それでも彼方は見つめているんだ
その光に照らされて
私は消えてしまいそうだよ
もう
そう
もうすぐにでも
今すぐヒトツになろう
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