ぽえむ君−石段−/ぽえむ君
 
ぼくは詩人

何を求めるわけでもないが
求める何かがある

今日もまた

朝の散歩をしていると
石段に出会いました

おもむろにのぼってみる
苔むした両脇はその歴史を感じ

ひざくらいまで伸びた草に
息吹きを感じ

ゆっくりと上に
石段はまだ続く

見上げれば青い空
広さを感じ

石段はまだ続く
静寂の中

時折
小鳥の鳴く声援を受けて

石段はまだ続く

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい
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