投げたき言葉の数だけ/do_pi_can
投げたき言葉の数だけ
後悔が増えていく。
投げ残した言葉の数並みの
自己嫌悪が積み重なる。
君を
と、言いかねて
笑いで誤魔化す時
誤魔化し切れない
屈折が心中に拡散する
それは、鬱屈した波紋を呼ぶ
それは、揺れ動く残像だ
それは、
日光写真の裏表のように
逆転していく
想いの為せる技
輪郭が、白く、薄ぼんやりと
闇の中に浮き
手探りするのだ
求めるのは
君か
君か
君か
サラサラと、
流れ落ちる砂時計の砂の
擂鉢の底に埋もれつ、
頭半分見え隠れしつつ
その流れに身を任せている
任せ切れない熱情だけ
蜃気楼のようなガラス面に
乱反射する
それを
欲情と間違える
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