卒業式の窓の下で/
バンブーブンバ
郵便ポストの口の滴り
水性の宛先
にじむ歌の
音色は
配達夫のかばんの底
にじむ歌の
雫 いつしか
アスファルトのくぼみの
くぼみのなかにも
ちいさな土地と
ちいさな旅人
しらない くぼみのなかで
にじむ歌の伴奏 噴き出し
君との日々
みずいろの
水性ぺんで
郵便ポストの口に 濡らした
卒業式の窓の下で
君に高く 手のひらをみせる
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