卒業式の窓の下で/バンブーブンバ
 
郵便ポストの口の滴り
水性の宛先
にじむ歌の
音色は


配達夫のかばんの底
にじむ歌の
雫 いつしか
アスファルトのくぼみの


くぼみのなかにも
ちいさな土地と
ちいさな旅人 
しらない くぼみのなかで


にじむ歌の伴奏 噴き出し


君との日々
みずいろの
水性ぺんで
郵便ポストの口に 濡らした




卒業式の窓の下で
君に高く 手のひらをみせる



戻る   Point(4)