醜い音速自転車/こめ
繰り返し僕をあざ笑っている
うるさい貴様らなんかに
僕の気持ちなど分かってもらってたまるか
大声で叫びながらそれでもスピードは早くなってきている
気が付くと急な坂が壁となって
僕の前にすがたを表した
僕は最後の力を出し切って
その坂を限界以上の力で駆け上った
しかし、所詮僕は考えさえも醜く
最後の一歩の所で白い息をはきながら
倒れ込んだ
涙はまだ洪水のようにでる
僕は所詮出来損ないの人間だ
そう、僕なんかさどうでもいい存在
あってもなくてもかわらないや
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