【Sonnet】あなたが私を讃える度に/
AKINONA
あなたが私を讃える度に
本当の私はあなたから遠ざかるのです
愛しいあなた
私はただの女です
ただ無心に、そして貪婪に
ただ一人の男の愛をこいねがう
生身の女なのです
至上の愛などこの身に余るのです
だからどうか、傅かないで
もうこれ以上、讃えないで
けれど、愛しいあなた
幾千万の言葉よりも
たった一度の抱擁を求める女を
どうか軽蔑しないでください
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