桃源郷/山崎 風雅
 
 太陽の下で
 アリのように
 右往左往

 みつからない明日は
 僕の神経をすり減らせる
 重くのしかかる
 思いどうりにいかない苦しみ

 羽交い締めの生活に
 身体はあともどりできない
 いずれは絶える命の炎
 計算高いともだちは
 僕の精神を衰弱させる
 
 この髪を風にさらして
 いずれは旅立つ
 広い世界に
 涙を流すことを忘れた
 人生に
 しなやかに
 潤いのある
 余裕をもてればいいのにな

 季節は巡って
 季節のなかで巡り合う
 かすかな喜びを求めて
 ひたむきに生きる

 必ず行き着こう桃源郷
 


戻る   Point(1)