桃源郷/山崎 風雅
太陽の下で
アリのように
右往左往
みつからない明日は
僕の神経をすり減らせる
重くのしかかる
思いどうりにいかない苦しみ
羽交い締めの生活に
身体はあともどりできない
いずれは絶える命の炎
計算高いともだちは
僕の精神を衰弱させる
この髪を風にさらして
いずれは旅立つ
広い世界に
涙を流すことを忘れた
人生に
しなやかに
潤いのある
余裕をもてればいいのにな
季節は巡って
季節のなかで巡り合う
かすかな喜びを求めて
ひたむきに生きる
必ず行き着こう桃源郷
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