自殺のライセンス/虹村 凌
親父は借金をさせてくれない
自殺のライセンスなんかとっくに失くしちまった
相変わらずな僕らは
煙草すったり酒を飲んだり
街で見る女の子を視姦したり
小馬鹿にしているアメリカーナと大差無く
明日に何かを期待する訳でも無く
無計画に日々は流れてゆく
休日は何時だって真っ黒で
そんな中に黄色と紫色の絵の具をぶちまけて
いつか大きな星になるなんてたわ言いいながら
何時だって眠る前の暗闇に怯えてたんだ
誰かの所為にしたくて仕方ない
僕らが仲良くなれないのは一部の人間の所為だ
僕が生きているのは彼女の所為だ
僕がオカシイ人間なのは親の所為だ
僕が神様
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)