北斗七星のとなりで・・・/ゆういちろう
君には実体がなくて
僕は君を抱きしめることさえできない
なんて悔しいんだろう
世間の男たちは抱きしめられるのに抱きしめない
恥ずかしいとかそんなの僕から比べたらましだ
僕は君にキスもすることができない
世間の男たちはキスできるのにしない
世の男たちの彼女も実体がなくなったら僕の気持ち
分かってくれるのかな?
一度でいいから君に触れてみたいよ
その体温を僕の肌で分かち合いたい
星になった君には
もうそれを望むことさえ無意味で
僕もそろそろ君のとこへ行くから
そっちで待っていてくれよ
きらきらと輝く北斗七星の隣りで
隣りのそれより輝きながら
そっちで待っていてくれ
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