13/霜天
その次も、その次も
何度言われたら
言い返してもいいだろう
*
反論、しました
反対してみました
逆立ちしてみせました
転んでしまいました
しっかりとメモに取りたいことが
こちらには多すぎる
*
手帳のページを継ぎ足しておいたから
後は自由に使ってかまわない
目次を書き換えておいたから
たぶん君でも迷わないだろう
花が咲いたこと、予定
天気、晴れ
*
十三ページ目
昨夜のことを書いた
明日のことを書いた
その日は何もなかった
何もない日を繋ぎ合わせたら
どのくらい遠くまで飛べるだろう
*
全てはテーブルの上に並べられて
君の帰りを今も待ち続けている
並べられた嘘の数だけ
誰かが迷うのを知っているから
十三
印を付けたカレンダーの奥
誰かが笑う予感がする
*
(誕生日)
君と一緒に歩いた
それから
花の香りがした
戻る 編 削 Point(11)