桜雪の下で/
Lucy.M.千鶴
今年最後の花びらが
君の髪に 舞い落ちたとき
僕は 始めて
恋の 儚さを 知った
君は
僕の 愛した
艶やかな 黒髪を
別れの後に
切ってくれるのだろうか・・・
そうして 僕は
耳を塞ぎ
瞳(め)を 閉じて
すべてを
閉ざし
この指の隙間から
消そうと するのか・・・
だから 今が 愛し過ぎて・・・
今年最後の花びらが
君の肩に 舞い落ちたとき
僕は 始めて
リアルに
恋の 儚さを 知った。
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