春雨/
たけ いたけ
てしまいそうな
社会の有機物質だ
前日の雨の
落下する雨粒に
破断させられる姿を
いっそう儚く思えた
フラッシュバックフラッシュバックフラッシュバックフラッシュバックフラッシュバックフラッシュバック
それらは人間じゃない
それらは情熱でもない
それらはない
テクノが流れる
無酸素空間の
燃え残った火が
見せる幻
作りだした異世界への
接点は
たった2秒ほどで
消えるほどだったから
急ぎ足で歩いているうちに
所在も形ですらも
あやふやだ
戻る
編
削
Point
(4)